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ポータブル電源に寿命はあるの?安心して長く使うためのコツを解説
近くに電源がなくても電気を使えるポータブル電源は、アウトドアや災害時にも活躍する便利なアイテムです。スマートフォンの充電から小型家電への電力供給まで様々な用途で活用できますが、使用環境 / 方法によっては搭載しているバッテリーを劣化させてしまう可能性があります。今回はポータブル電源のバッテリー寿命についての解説と、長期間安心してお使いいただけるおすすめのポータブル電源をご紹介します。
目次:
一般的にポータブル電源の寿命はどのくらい?
充電をすれば何度も使うことができるポータブル電源ですが、スマートフォンと同じように繰り返し使うことで、内蔵されているリチウムイオン電池自体が徐々に容量劣化します。
一般的にリチウムイオン電池を使ったポータブル電源の寿命は、サイクル回数で約300〜3,000回が目安と言われています。サイクル回数とは、充電が100%の状態から0%になるまでの回数のことを指し、回数に幅があるのは使用環境や保管状況、リチウムイオン電池の種類によっても寿命が異なるためです。
近年は、寿命が長いポータブル電源を望むお客様の声を受け「リン酸鉄リチウムイオン電池」を使用しているポータブル電源が発売されています。リン酸鉄リチウムイオン電池は通常のリチウムイオン電池と比較して経年劣化が少なく、より寿命が長い傾向があります。
2021年12月に発売されたポータブル電源「Anker 521 Portable Power Station (PowerHouse 256Wh) 」はAnkerで初めてリン酸鉄リチウムイオン電池を採用したモデルで、一般的なポータブル電源と比較して約6倍の寿命を誇ります。
寿命までのサイクル回数目安
リチウムイオン電池:300~3,000回
リン酸鉄リチウムイオン電池:1,500回以上
ポータブル電源を安心して長期間使いたい場合は、内蔵されているリチウムイオン電池の種類にも着目して選ぶことをおすすめします。では次に長寿命化を実現させた「リン酸鉄リチウムイオン電池」について解説します。
リン酸鉄リチウムイオン電池とは?
リン酸鉄リチウムイオン電池 (LiFePO4) はリチウムイオン電池の一種です。一般的なポータブル電源は、ニッケルコバルトマンガン酸リチウムイオン電池 (※) が採用されることが多いですが、リン酸鉄リチウムイオン電池はサイクル寿命が長く、かつ熱安定性に優れ安全性がより高い点が特徴として挙げられます。
また主原料に紛争鉱物であるレアメタルを含まないため、調達がし易く、人権への考慮からも近年電気自動車メーカーが採用するケースが増えています。
※ 頭字を取りNCMまたは三元系リチウムイオン電池という呼称もあります。
寿命が過ぎても使用できる?
寿命があるポータブル電源ですが、寿命が過ぎたといって急に使えなくなることはありません。寿命が近づくと充電できる最大容量が約20%減少するものの、以前と同じように使用することができます。ただし、使い続けることで容量はさらに少なくなり、ポータブル電源本体の充電ができなくなるなどのトラブルが起こることがあります。先に紹介した「寿命までのサイクル回数」を目安に「最近、充電ができなくなってきたな」と感じたら、新しい製品への買い替えをおすすめします。
ポータブル電源の寿命を伸ばして長く使うコツ
ポータブル電源の寿命は使用環境や保管状況で大きく異なります。使い方や保管方法に気をつければ寿命も長くなり、長期間ポータブル電源を使用することができます。ここでは長期間お使いいただくためのコツをご紹介します。
ポータブル電源本体の充電時 / 機器への給電時の4つのコツ
本体充電または機器を充電する際はバッテリーから電気が移動するため、負担がかかるポイントになります。
・最適なバッテリー残量で保つ
・約0℃~40℃の範囲外での使用は避ける
・定格出力を超える機器の給電を行わない
・本体を充電中に機器に給電 (パススルー充電) しない
以上の4つのポイントに気をつけることでポータブル電源の寿命が長くなります。
最適なバッテリー残量で保つ
「充電する時は、満タンにしたい」と思うのが自然ですが、一般的には満充電時は充電電圧が高くバッテリーに負荷がかかると言われています。また、バッテリー残量0%や満充電など製品に適さないバッテリー残量状態は過放電を招くリスクがあり、劣化を加速させる要因となります。持ち歩くことの多いポータブル電源ですが、一般的な製品の場合できる限り使い切らずに容量を残しておき、充電をする際も80%くらいの充電量に留めておくことで寿命を伸ばし、より長期間にわたりご利用いただくことができます。また、元々劣化に強い特性のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源であれば満充電をしても劣化しにくく、一般的なポータブル電源よりも長寿命なため、手軽に長期間ご使用いただけます。
低温、高温での使用は避ける
バッテリーは熱に弱い特性があります。特に温度が45℃以上になるとバッテリーの劣化が早まります。特に夏場は外気温が高く、ポータブル電源自体も熱を持ちやすくなるため、取扱説明書に記載の上限動作温度以下の環境でお使いいただくことをおすすめします。また、5℃を下回る寒い環境下はバッテリーに負担がかかり、正常に動作しないことや、急に充電が切れてしまうことも。バッテリーの適正使用温度である約0℃~40℃の範囲内で使うようにしましょう。 (製品ごとに適正範囲が異なりますので、取扱説明書をご確認ください。)
(一般的なポータブル電源の場合) 充電中に機器に給電 (パススルー充電) しない
パススルー充電とは、AC電源からポータブル電源へ充電中に他の接続機器へも給電する機能です。「Anker 521 Portable Power Station (PowerHouse 256Wh) 」や「Anker PowerHouse II」シリーズは、劣化を抑えながらパススルー充電 (※) することができますが、一般的なポータブル電源の場合はパススルーはしないほうが良いとされています。
充電中にポータブル電源を使用すると、電気をバッテリーに貯めつつ、それを電気機器に放出する2つの動作を行う必要があり、その分バッテリーに負担がかかり劣化が早くなるためです。
※ バッテリー残量94%以下の場合
保管時の3つのコツ
使い方以外にも注意したいのが保管方法。使用しない際はあまり気を使わないことが多いですが、ポータブル電源に最適な状態で保管するようにしましょう。
ポイントは以下の3つです。
・最適な残量状態を確認して保管する
・3ヶ月に1度、60~80%まで充電する
・保管場所に注意する
最適な残量状態を確認して保管する
充電 / 使い方の「最適なバッテリー残量で保つ」の部分でもご説明しましたが、一般的なポータブル電源での満充電と0%の状態は、バッテリーに負担がかかります。特にバッテリー残量が0%の状態では劣化を急速に進める原因となる過放電に至るリスクがあるため、長期間保管する際はバッテリー残量に注意しましょう。
また、ポータブル電源は機器に給電していない状態でも少しずつ放電をしてバッテリー残量が少なくなる特性 (自己放電) があります。使わない期間が長く続く場合は自己放電のことも考え、充電切れにならないようにしましょう。
一般的にはバッテリーの劣化が最も少ない状態は40%前後ですが、緊急時に使用できることと、バッテリーに負担をかけないことなどを総合的に考えると、60%〜80%の容量で保管しておくことがおすすめです。この容量を維持できるように、使わない期間が続く場合も定期的に充電をするようにしましょう。
対して、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源であれば、満充電後の長期保管に対する劣化に強いというメリットがあります。特に、Ankerのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源はバッテリー容量に適切な余裕を持たせた設計を採用しています。そのためAnkerのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源は100%充電後の長期保管をしても劣化に強く、一般的なポータブル電源に比べて長期保存をしていても残量は多く残っているため非常時に大変心強い味方となるでしょう。保管をする際には、現在ご使用のポータブル電源の仕様に合った保管方法を必ず確認しましょう。
保管場所に注意する
使用時と同じように、保管の際も約0~40℃の適正温度を意識するようにしましょう。特に夏場は、外気温よりも保管場所の気温が高くなりがちです。寒冷地では室内でも気温が低くなるため注意しましょう。
また、ポータブル電源は精密機械です。湿度が高すぎる場所や、埃が多い場所に保管すると、内部に水分や埃が入る可能性もあるため、避けることをおすすめします。
10年間使える長寿命のポータブル電源
ポータブル電源はバッテリーだけでなく数千個の電子部品と一緒に構成されています。そのため、バッテリーだけ長持ちでも、製品として長寿命とは言えません。
バッテリーの寿命は、使い方や充電 / 保管を適した方法にすることも重要ですが、購入の際にはバッテリー寿命に加え、製品自体や部品の耐久性が高いものを選ぶこともポイントです。Ankerのリン酸鉄リチウムイオン電池搭載のポータブル電源は一般のポータブル電源よりも約6倍のバッテリー寿命に加え、ポータブル電源を構成する各要素を最適化することで製品全体の長寿命化を実現するAnker独自の【InfiniPower設計】を採用しているため、約10年間安心してご使用いただけます。Ankerの長寿命ポータブルバッテリーの詳細はこちらから。
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